ワイパーは生きている化石

前回は梅雨そのものについて調べたので、
今回は車と雨にまつわる話ということで
ワイパーのお話をします。

生きている化石っていうのは、太古からその姿を
ほとんど変えていない生物のことです。

なぜワイパーが??って思うでしょうが
お付き合い下さい。

ワイパーの概要

ワイパー(wiper) wipe…拭く、拭う(ぬぐう)

法令用語では「窓ふき器」といいます。初耳。
法令用語ってのはブレーキでいう制動装置
みたいなもんです。

ちなみにアメリカでは、windshield wiper

イギリスでは、windscreen wiper

ドイツでは、シャイベンヴィッシャー

フランスでは、エスィグラス

イタリアでは、テルジクリスタッロ

韓国では、ワイポっていうそうな。

テストにはでません。

…なんだか、かっこいいやら、オシャレやら、
かわいいやら。

ワイパーの日

JWF-日本ワイパーブレード連合会
(こんなのあったんですね)によると、
毎年6月6日はワイパーの日らしい。ふーん。

ワイパーの操作方法

さて皆さん、さすがに
ワイパーの操作方法は大丈夫ですよね?

まあ車種によりますが。

輸入車乗りの方が国産車に乗ったときに
ウィンカーを出そうと思ったら、ワイパーを
動かしちゃうっていうのはよく聞く話ですよね。

(※INTは編集で追加してます。)

OFFが標準位置です。

OFFから上に動かすとMIST(霧)。
MISTは手を離すと勝手にOFFに戻ります。
MISTにしている間、ワイパーは作動し続ける。
主に霧雨やポツポツの雨で使用します。

OFFから下に1段階動かすとINT
(雨滴自動感知式ワイパーはAUTO)。
手を離すとINT(AUTO)で固定されます。

INTは一定間隔で自動でワイパーが作動します。
INTERVAL(インターバル)の略だって
知ってました?

AUTOは、雨とその量をセンサーで感知し
最適な間隔で自動で作動してくれます。

INT(AUTO)から更に1段階動かすとLO。
LOも固定されますね。
INTよりも短い間隔で作動します。

LOから更に1段階動かすとHI。
同じく固定され、LOよりも更に短い間隔で
作動します。雨量に応じてって感じです。

手前に引き続けるとウォッシャー液が噴射され、
それをワイパーが拭き取って綺麗にしてくれます。

知らなかった方は覚えておいてくださいね。

ワイパーの原理

ちなみにワイパーの原理なんですが、ゴムで水滴を
拭き取るっていうのは皆さんご存じでしょう。

ただ、実は完全に水分を拭き取っているわけでは
ありません。

ワイパーはガラス面に付着した水滴を拭きながら、
薄く均一な水の膜をつくっている。

ガラス面に均一な水の膜ができると、
光が屈折しないので視界がクリアに。

ガラス面の水分が均一でないと光が
屈折してしまい視界が悪くなる。というわけ。

ワイパーの歴史

次はワイパーの歴史をざっと見てみましょう。

1920年、プジョーが世界で初めてワイパーを装備。

1922年、キャデラックが世界で初めて標準装備。
(プジョーはオプションだったのかな?
すみません。そこまでは追いきれませんでした。)

ちなみに、このころはまだ手動だったみたいです。
そりゃそうか。

1926年、電動ワイパーが登場。

1959年、ウォッシャー液が登場。

1975年、リアワイパーが登場。
ちなみに日本車初装備はシビック。

1999年、フラットタイプワイパー登場。

2015年、ジェットワイパー登場。

BOSCHさん(自動車機器サプライヤー。
ワイパーやらABSユニットやら色々開発してます。)
によると、ほんとはもう少し色々
あるみたいだけど、メインはこんな感じかな。

もっと詳しく知りたいワイパー愛好家の方は
BOSCHさんのHPを覗いてみてください。

フラットタイプやジェットワイパーについては
また次回以降の記事で触れます。

まとめ

とにかく、ワイパーが登場して100年以上
経過しているのですが、電動化や形状の改良こそ
あれ、ゴムで水滴をふき取るっていう根本的な
ところは登場時から変わってないんですよね。

もちろん、車やバイクにはワイパー以外にも
根本的に進化していないものってあるんですけど、
ワイパーは特にそう感じます。個人的に。

車好きな先輩が、ワイパーに代わるものを
発明すれば一生遊んで暮らせるよーって
言っていたんですが。確かにそうですよね。

つまり、ワイパー君は生まれた時から、
その姿をほとんど変えていないんです。
(全くではないですよ。)
生きている化石は少し言い過ぎかもしれませんが。

次の記事からは、そんなワイパー君なりに
工夫してきた結果生まれた、様々な姿を紹介して
いこうかなと。

今回はひとまず、ワイパーの概要のお話でした。

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