Apple Vision Proのレビュー

まあ、レビューっていうほど大したことは話せないんですが、素人なりに感想を書いてみようかなと。

ちなみにApple Vision Proっていうのは、Appleさんには怒られるかもしれないですが、いわゆるVRゴーグルのことです。

公式サイトはこちら

お世話になったのはApple 福岡さんです。

あらすじ

そもそも、なんでまたApple Vision Proを体験したのかって話なんですが。

先日、バイクで通勤中にスマホを落としてですね。

落としただけならよかったんですが、後続のトラックに踏まれて、これがまあバキバキになったんですよね…。

ちなみにケースは無傷でした。なぜだ。

いつもはボタン付きorチャック付きのポケットなり、リュックの中なりに入れてバイクに乗るのですが、たまたまポケットのチャックを開けっぱなしにしててですね。

何かが落ちた音は聞こえたんですが、まさか自分のスマホが落ちた音だとは。

インカムの音楽が途切れて、そこで気づいて振り返ったら、ちょうど踏まれるところでしたね。

パキャっと。良い音でした。

交通量も少ないところなので、Uターンして拾いに行ったら、まあこの様です。

画面の表示機能は死んでたんですが、幸い中身は無事だったので、急いでバックアップして事なきを得ました。

まあ皆さんも気をつけてください。

修理してもよかったんですが、バッテリーの機能が大幅に落ちていたり(本来の容量の68%まで劣化していましたね)、動作が重かったりしていたので、思い切って買い替えることに。

ということで、福岡の天神にあるApple Storeにいって、iPhone15を購入しました。
(グリーンを選んだんですがあんまりグリーンしてなかった…。)

その際に「30分ほどお時間あれば、Apple Vision Proを体験できますが!」と言われたんですね。

存在すら知らなかったので、なんじゃそりゃと思いましたが、せっかくの新製品。しかも、僕の体験したことのないVRと知って、ぜひお願いしますということに。

「前情報が無い方が楽しめますよ!世界が変わると思います!」とのことだったので、めちゃくちゃワクワクしたんですが。

マジで世界変わりますね。これ。

いざ。装着。

まず、iPhoneの前面カメラを使って、装着器具(ライトシーリングというそうな)のサイズを測りました。iPhoneユーザーの方ならわかると思いますが、Face IDの登録みたいな感じです。

そうすると、僕の頭のサイズに最適なライトシーリングがついたApple Vision Proが運ばれてきました。

後頭部と頭頂部を沿うようなベルクロ?のベルトで固定するんですが、調整はしやすかったですね。

装着した感じ、軽いとは言えませんが、頭を動かしても振り回されるほどでもないって感じ。慣れればずっとつけてても大丈夫そう。

少なくとも約30分の使用では特に首が疲れたりはなかったです。僕は。

操作方法

まずは操作方法のレクチャーがありましたね。

僕たちが普段、カメラロールの写真を見たいときは、スマホの画面上の見たい写真ををタップ、という操作をしていますね。

パソコンであれば、写真にカーソルを合わせてダブルクリックとか。

Apple Vision Proでは、指あるいはカーソルの代わりに視点を使います。

見たい写真に視点を合わせると、その写真がぼわっと光ることで、そこに視点があっていることが分かるようになっています。
(他の場面でもどこに視点がいってるかはすぐわかるようになっていました。)

その状態で、親指と人差し指をくっつけるジェスチャー(何かをつまむ動き)をすると選択できるようになっています。ちなみにどちらの手でも可です。

タップあるいはダブルクリックの代わりにジェスチャーを使うんですね。

ページをスクロールしたり、次の写真へ移動したりするときは、親指と人差し指をくっつけた状態で手を上下左右に動かします。

拡大・縮小は親指と人差し指をくっつけた両手を近づけたり、遠ざけたりして行います。

要するに、視点と両手を使って操作するわけです。

本体には2つの物理ボタンが備わっており、1つはプッシュボタン(トップボタン)でいわゆるホームボタン的な役割?。
もう1つはダイアル式(Digital Crown)で、回していくと、仮想空間と現実空間を行き来できるようになっていました。

操作に関してはこんな感じです。

すぐにササっと操作できるようになりましたね。僕は。

いざ。起動。

起動すると、自分の周りの景色の中にアプリが浮かんで見えます。

ただ、この周りの景色っていうのは、透けて見えているわけではなく、カメラが捉えた周りの景色の”映像“を見ている状態です。

まあ綺麗。最初は透けて見えてるのかと思いました。

ちなみに片目4Kの両目で8Kって言ってたかな?間違ってたらごめんなさい。

スマホやPCだったら、アプリやソフトを立ち上げると、その表示で画面が覆われますよね。

Apple Vision Proは写真を見るにしても、アプリを立ち上げるにしてもその画面が視界を覆いつくすわけではありません。

先ほど言ったように、周囲の空間の中にアプリや画面が浮かび上がった状態です。

つまり、背景があるんですね。ホーム画面的な。

PCで例えると、使用しているタブを縮小すると背景のデスクトップが見えつつ、使用しているタブももちろん見えますよね。そんな状態。

要するに、周囲の空間を認識でき、そこに身を置きながら作業ができる。

環境

Apple Vision Proはその身を置く空間を変えることができます。

それが「環境」という機能らしい。

先ほど言った、ダイアル式のボタン、Digital Crownを回していくと、徐々に周りの空間が仮想空間に変化していきます。

回し切ると、完全に仮想空間に移動します。

その仮想空間というのがまた凄くて。実際にある景色なのかな?

僕が移動したのは、目の前に湖が広がっていて、両脇には森があり、遠くに雪の積もった山脈が見える、という空間でした。(他にもいくつか環境が用意されているらしい。)

映像も綺麗だし3Dだしで、まるで自分が今まさにその草原の中に座っているような感じがしました。

しまいには雨も降ってくるし、雨の音も実際に雨の中にいるときの聞こえ方がするしで、もう感動。

ちなみにイヤフォンを装着しているわけではなく、周囲の音も最低限聞こえつつ、雨の音もリアルにしっかり聞こえます。

空間オーディオを実現するスピーカーが搭載されてるみたい。

リラックスしたいときはApple Vision Proを装着して、この空間に浸るだけで十分だろうなぁと思いました。

正直、この時点でかなりやられましたね。

まあ、環境を自分の好きなように変えて作業ができるようになっているわけです。めちゃくちゃ集中できそう。

ちなみに作業中のタブ?タスク?は、上の方や真横、真後ろまで自分の好きなところに移動させることができます。

SF映画やSFゲームでよく見る、様々なタスクを周囲の空間に同時に並べて作業を進める、というのが可能なわけです。

もはやSFではなくなりつつあるな…。

写真・ビデオ

お次に写真とビデオを体験してみました。

普通の写真はもちろん綺麗に見えるし、拡大したり縮小もできます。

パノラマ写真も良かったですね。180度、実際に首を動かして見ることができるのでパノラマ感マシマシです。大きく表示されるので、ほんとにその景色を見ているみたい。

問題(?)は空間ビデオというもの。3D映像のことなんですが。これが凄まじい。

3人くらいの子供たちがパチパチはじける花火のついた誕生日ケーキを前にはしゃいでいる、というホーム映像だったんですが。

もうほんとに目の前で今まさに子供たちが動き回っている。自分もそのパーティに参加しているように錯覚してしまいます。

映像を見る、というより、自分も映像の中にいるという感じ。

空間映像はApple Vision Proはもちろん、iPhone15 Pro以上なら撮影できるみたいですね。

容量は嵩むでしょうが、思い出として残すならこれは撮影する価値ありますよ。

あとで思い返すときの浸り度が半端じゃない。多分、タイムスリップするのと同じレベル。

いやホント、冗談じゃないですからね!!

なんかのゲームか映画かで、病んでいる主人公がVRで過去の良き世界に現実逃避する、みたいなシーンがありますが、それが実際に可能です。笑

恐竜さんと

次に、Apple Vision Proらしさを知るということで、専用のアプリを体験しました。

アプリを起動すると、景色が完全に変わりました。画面が周囲の現実空間に浮かんでいるのではなく、そもそも自分がいる空間が変わります。

360度どこを見渡しても、別世界。文字通り、別世界に移動するんです。

どんな場所かというと、見渡す限り岩に覆われた荒野。空は分厚い雲に覆われているようで、うす暗いく、遠くに火山や溶岩が見えたような気がします。

まず、蝶々がとんできます。スタッフさんから指を差し出してみてくださいと言われ、人差し指を前に出すと、そこに蝶々が止まってくれました。(自分の腕だけはちゃんと見える。)

そうしていると、岩陰から小さな子供の恐竜が現れます。種類はわかりませんがカワイイ。

しばらくするとズン、ズンと足音が聞こえ、大きな恐竜が現れました。

こちらを向いて近づいてくるのですが、もうほんとに目の前に恐竜がいる。いるように見えるんじゃなくて、いる。

手を伸ばせば触れそうだし、顔が近すぎてガブリとされそうでもあります。

振り返った時は尻尾が当たるかと思いました。

中々興奮しましたねぇ…。

この体験はthe VRという感じでしたね。

あ、ちなみに別世界に行ってても、周囲の現実空間は気になるところを注視すれば、薄っすらと見ることができるようになっています。なので、人が近づいてきてもそれが見えないってことはないです。抜かりなし。

最後は

最後にApple Vision Proの本領発揮ということで、Apple Vision Proのために作成・撮影?された映像を見せてもらいました。

こちらは先ほどの恐竜のアプリとは違って、現実を撮影したものなので臨場感が違いました。

恐竜のやつもリアルではあるんですが、作られた映像であって実写ではないので。

中身は、見下ろしても下が見えないような高い岩場で綱渡りする女性、サッカーやバスケをそばから見た映像、自然界の様々な動物たちといった場面を代わるがわる流す、という物でした。

もちろん、全て3Dです。

映像の綺麗さはもちろんなんですが、とにかくその臨場感は筆舌に尽くしがたいですね。

繰り返し言ってますが、自分がほんとにそこにいるように感じてしまう。

綱渡りの女性を見れば自分も宙に浮いてるように感じるし、動物たちを見れば自分が野生の世界にいるように感じる。

特に凄かったのは、スポーツのシーンでした。

自分の目の前で選手たちが走り回っていて、熱気・熱量が感じられるんですよ。

僕はサッカーの試合を、スタジアムに足を運んで観戦したことが何度もあります。

中継映像でも、コートのすぐそばから撮影して、選手たちの迫力ってある程度感じられるんですけど、それでも生で見るのとは全然違うじゃないですか。

所詮映像って感じ。

Apple Vision Proは実際にスタジアムにいって、生で見ている感じ。

どんなに綺麗な映像でも伝わってこない、生の迫力、熱気や熱量を感じられるのがApple Vision Proのすごいところだな、と。

今後、スポーツ中継や音楽グループのライブ映像が空間ビデオで配信されるようになれば、文字通り世界が変わる、と感じました。

価格

とまあ、夢のようなガジェットなんですが、ここで現実に戻ってもらいます。

皆さんも気になるお値段ですが、

  • 256GBが599,800円
  • 512GBが634,800円
  • 1TBが669,800円

となっています。

え、桁が1つ多くないかって?

そうですねえ。他のメーカーだと高くても30万円くらいっぽいし。

まあ、他のは体験したことないですが、Apple Vision Proに60~70万円出す価値はあると思います。

僕は一般庶民で、他に優先したいものがあるので買わないですが。

お金に余裕があるなら間違いなく買ってますね。

なお、3D映画を見ようと思ったら、256GBがおすすめらしいです。なんでも、3D映画は1分で約3GBも容量があるらしい。

映画によっては256GBでも足りないんじゃ…。

まとめ

長々と書いてきましたが、この感動は実際に体験しないとわからないです。(断言)

スタッフさんもそうおっしゃってました。

これも繰り返し言ってますが、世界が変わります。まじで。

あくまでApple Vision Pro内の映像を見ているだけなので、広い空間も必要ないし。映像を見るだけならですけど。

文章でしか伝えられないのが悔しいです。文章でもうまく伝わってないかもですが…。

ぜひ皆さんにも体験してほしいなぁ。

ただ、体験できるところは全国的にみても少なく、九州だと福岡1か所のみとのこと。

ほんと、お金に余裕があったら欲しいです。そんだけ出す価値があると思いました。僕は。

機会があれば、他のVRゴーグルも試してみたいですね。

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