ウィンカーのシンカー(進化)Part2

「なんだよこれ。ウィンカー関係ないだろ」って思ったそこのアナタ。
それが大アリなんです。

…というわけで、今回はウィンカーの歴史を調べてみます。
Part1はこちら

手による合図

最初は、今みたいに光るウィンカーはなく、手による合図を行っていました。
手信号ってよく言いますが、実は違うんです。

「手信号」っていうのは、警察官が交通整理のため、
手を使って信号機の代理をする行為のことを言います。

手により運転者の意思を示すのは、区別のため「手による合図」と言ったりします。
細かいって?すんません。
なんなら手っていうよりは“腕”ですけどね。

車が生まれた時代ってのは、今みたいに車であふれた交通状況じゃなかったでしょうから、
それで間に合っていたのでしょう。

しかし、交通量の増加、車の性能向上(主に速度)により、
手による合図では安全に支障が出てきたようで。

そりゃー、現代の交通量で手で合図してたら間に合わないですよね。

文字盤式

そこでまず登場したのが、文字盤式。

車体の後方に「right」「left」の文字盤がでる装置を搭載していたそうな。

もちろん手動。

なんて単純なんだ…。

となりのトトロに出てくるネコバスの行先表示みたいな、
ロール式だったみたい。

それはそれで趣がありそう。

…ないか。

腕木式・矢羽式

次に登場したのが、「腕木式」「矢羽式」です。

本来は鉄道の信号機として使用されていた物ですね。
現在では、一つの路線を除いて使用されていないようですが。

こちら、とある鉄道公園で撮ってきたものです。

なにぶん年季が入ってるので途中で折れちゃってますが…。

赤い部分を腕木、矢羽と呼んでいたらしい。

これが上下に動くことで、信号として機能していたそうな。

車の場合は

どちらも、腕木または矢羽と呼ばれる棒状のものが飛び出したり、
跳ね上がったりして合図を行う、というものだった。

最初は手動だったものが、電動になり、光るようになり、
という感じで進化していったようです。

ちなみに日本では、腕木式・矢羽式の装置をアポロ工業という会社が製造していたため、
アポロウィンカーと呼んでいたそうな。

さすがに写真は用意できなかったので、
どんなものかはアポロウィンカーで検索してみてください。

点滅式

そして、現代の電球(LED)が点滅する、点滅式へとつながってくるんです。

みなさんも、なじみ深いオレンジのピカピカするやつです。

まあ、点滅式のウィンカーも様々な進化を遂げていってますんで、
それは次回以降にご紹介します。

まとめ

以前、ワイパーについて調べましたが、
ワイパーは現在に至るまでほとんどその姿を変えていません。

同じく、車に必須かつ、以前から存在する装備であるウィンカー、
もとい方向指示器は割と姿を変えてきているんですねぇ。

しかし、一時期のウィンカーが鉄道から輸入されたものだったとは。

ABSも飛行機から輸入されたんでしたっけ?
これもいずれ調べたいですね。

Part3はこちら。

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